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君は永遠にそいつらより若い。

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春になるとマンションの植え込みにドーッと生えるこいつ。
ナニモノ?

老老介護は在宅のみに非ず。
高齢者施設いうのは介護保険制度ができる遥か以前から存在していて入所者さんのお世話をする方々を「寮母さん」と呼び入浴排泄食事などの介助をおこなってたわけですがもともと資格なぞまったく不要なお仕事なので子育てが一段落した主婦が家事の延長気分で始めるにはモッテコーイなわけで学校卒業したての若者なんぞが就く職業ではなかったということですね。
「措置時代」と呼ばれる当時の介護を担って来た「寮母さん」が「介護士」になり結構なトシをお召しになってもまだまだ現役で働いておるので職員の平均年齢が高い施設(ウチとか)は下手すると利用者さんよりも職員の方が高齢いう逆転現象が起きてます。
私は他業種からの転職組でそこそこ歳も喰っておるので介護業界のイロに初々しく染まるなんて無理無理無理無理(ジョジョ)やし同じ職場という狭い世界でつるんでも意味ないやろ思うからプライベートでの付き合いとか一切ないし飲み会もスルーだしサービス残業断固反対派だから定時になったらわき目もふらずタイムカード押してダッシュで帰りますし年功序列何ソレ?て鼻ほじほじしてるから仕事できないのに態度でけーYO!て上からも下からも使えん職員認定されてるはずですけど人生経験が必ずしもプラスに働かないのがこの業界であって伸びそうな芽は早めに摘んどかんとウチらの地位が脅かされるわいうナワバリ意識で若手をぼんぼん潰しているからいつまで経っても人手不足は解消せんし地位も給与も向上せんしアンタら自分で自分を使い捨て要員の地位に貶めてるって棺桶に片足突っ込んでる今そろそろ気づいたらどないや?て思います。言わんけどね。(←殺されるわ)

検食に命を賭けているウチの最年少男子が来月から別フロアに異動するようです。
若者なんだけどミョーに落ち着いておるというか私最初30歳ぐらいや思てたのに実は新卒組と知って衝撃を受けたんだけれども彼もまたマイペース体質であって職場のおネエ様方に愛想振りまくタイプじゃないから結構ぼこぼこターゲットになってるっぽいけど本人がまったく気にしてなくてどこ吹く風〜なので異動先(超モンスターおツボネがおる)でもまぁうまくやっていけるんちゃうかと楽観視しています。
施設の入所者さんいうのは一般職員の名前をあまり覚えてはくれなくて主任とか看護部長とか施設長以外はわりとスルーなんだけれどもエラい人に気に入られといた方がイロイロご利益あるやろなーいう年長者の知恵の賜物と思われるので当然と言えば当然。
で話戻りますけど最年少男子はおツボネさんたちからは仕事まったくしない奴認定されてるんだけれども私が日勤リーダーの日になんかいろいろイベント重なって全然フロア業務できひんねんけどどないしよ!てアワアワしてたらアレとコレとソレやっといたよーて息切れしながら(何故?)報告に来てオォありがとう神よ!て後ろ姿を拝んだんだけれども後日おツボネさんたちと話してる時にこの前めっちゃ忙しかってんけど最年少くん(誰)がひとりでフロア業務全部片付けてくれたから助かりますたーてぽそっと言うたらあの子がそんな働いてるとこなんて見たことないわて鼻でフンて笑われてオイオイ彼めっさ仕事するよアンタらが介護ステーションでうだうだお喋りしてるあいだにひとりで黙々とフロア業務やってくれてるて知らんの?て思いますた。言わんけどな。(←殺されるわ)

職員の名前を覚えようとしないおじーちゃんおばーちゃんが彼の名前だけは覚えている。
夜勤明けと公休が続いて何日か出勤しない時があると○○さん(男子)辞めちゃったの?て訊かれる。
職員の出入りが激しい世界だから数日見かけないと辞めちゃったのかなーて思うみたいですね。
辞めてないよー今日夜勤で来るよーとか明日来るよーとか答えるとそうかぁて呟いて車いすコロコロ漕いで部屋に戻る。

利用者さんは職員のことをちゃんと見ている。
経験豊富なベテラン職員を「あの人」と指差しヒヨッコ男子を「○○さん」と呼ぶ。
それがすべての答え。

ちなみに私は「にーちゃん」。(微妙)
はたらくわたし。 | nice!(1) | Comments(0) | Trackback(0) |

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